ピラティス実践者のマスト読書

ジョセフ・ピラティス氏は、生前2冊の著書を残しています。『YOUR HEALTH』では主にピラティスの理論を説明し、『Return to Life Through Contrology』では60歳のジョセフ・ピラティスが実際にエクササイズを行っている写真が載っていて、実践に多くのページを割いています。

ジョセフ・ピラティスの言葉が直接読める、ピラティスインストラクターにとっては聖書的な存在です。

Return to Life Through Contrologyをもう一度読み直してみたところ、前回読んだ時から新たに気付いた点がありました。

前までは34つのクラシカルピラティスのエクササイズの写真と動き方が書いてあるマニュアル本のようなイメージを持っていました。

しかしこれはただのエクササイズ本ではありません。

エクササイズはもちろん、栄養面、衛生面、自然とどう関わるかなども書いてある、人生を楽しむ為のガイドブックと言えます。

1945年に出版されたのにも関わらず今日に通用する情報ばかりなのです。



今回一番大きく感じた事は、現在「ピラティス」と使っている言葉とジョセフ・ピラティスが伝えていた「コントロロジー」は違うという事。
現在ピラティスというと、原則やエクササイズ、正確な動き方、立ち方や呼吸法。


ジョセフ・ピラティスのコントロロジーはそれよりもっと大きな概念で考えてました。


例えば健康のために新鮮な空気を取り込む、日光浴をする、身体を洗う時は取っ手の付いていないブラシ(その方が身体をひねったり、肩甲骨を動かす必要がある)で毛穴の汚れを取り除く方法、睡眠の質とその重要性も書いてあります。また、2ページに渡って必要以上に食べて肥満になる危険性など、食生活の大切さについて力説しています。



前述の全てに加えて、生活のバランスについても明記されてます。
人間は一日中仕事はしていられません。リラックスしたり、遊んだり、友人に会ったり、読書をする時間とエネルギーをセーブする必要があります。

コントロロジー(ピラティスエクササイズ)を行う事で日常の動作も省エネで動けて、一日働いた後のアクティビティも楽しめるパワーが養えると言っています。

この本が出版された70年前はインターネットももちろん普及していなく、生活も今程快適ではなかったと思われます。読み進める程ジョセフ・ピラティスが現代の生活が見えていたかのように書いているので本当に驚きました。

※以下は『YOUR HEALTH』と『Return to Life Through Contrology』の2冊が翻訳されている日本語版です。

wrtten by Nagi Takahashi


PilatesPlus |ピラティスプラス

日本のピラティス情報マガジン |ピラティスプラス Web版・ピラティスのAll Aboutがここにある